いやいや、ワタクシドモ、イタリア関係のお仕事なので、色んな方によく聞かれるんです。
『美味しいイタリア料理屋はどこですか?』
実は、この質問が最も苦手・・・・。
このブログでも、今まで、いくつかのお店を紹介させて頂きましたが、イタリア料理屋は確かゼロ・・・・。
通い詰めて友達のように仲の良い店は、有名店になってもいるから、今更ワタクシなどがお薦めしても意味ないし・・・・、かと言って、ワタクシドモは割りと『保守的』なので、あまり新しい店にはチャレンジしませぬ。
このため、行きつけの店ばかりに足を運んでいるので、新しい店には本当に疎い・・・。
今回紹介させて頂く店も実はオープンしてから10年という店。
雑誌やらテレビやらなどでも、かなり紹介されているようなので、『今更感』もあるかもしれないのですが、この店、日本ではここ何年も感じたことのない『旨さの感動』があったので、是非ご紹介

そのお店の名前は
TANTA ROBA タンタ・ローバ と読みます。
場所は小石川。
繁華街ではないので、用事がある人、その近所に住んでいる人しか、この街には来ないと思います・・・。
この小石川、おばが住んでいたので、小さい頃からよく遊びに来ていて、かなり身近に感じられる場所。むかしは、小石川にある三徳というスーパーで高級輸入食品を見たり買ってもらったりするのが嬉しかったという記憶があります。(もちろん、今も三徳さんあります)
そして、小石川の播磨坂は桜並木で有名

毎年、お花見にはこの場所に訪れ、そして近くを通る度に三徳で買い物したりして、この素敵なお店ができたのは感知してました。
しかし、お店ができてから10年も無視していたなんて・・・・・。
罪悪です。
しかしながら、
BETTER LATE THAN NEVER
本当にこの店を知って良かった。
この日、行ったのもホント偶然。
家に帰ってからご飯を食べる予定で小石川を通り過ぎた時に、あまりにお腹が空いていたので、行ってみようという話になっただけ。
予約もなしの突然のフリー客として訪れました。
いつものごとく、料理の写真はありません・・・・。(やっぱり店内で写真って恥ずかしい

)
ワタクシドモが注文しようと思ったのは、各々、アンティパスト1品、パスタ1品、セコンド1品。
しかし、給仕のお兄さんは一言
多すぎます。
なななに?
日本でこんな言葉聞いたことない・・・・。
けど、素直なワタクシドモは、お兄さんの助言をすんなりと受け入れ、
アンティパスト2品、パスタ1品、セコンド1品をとって2人でシェアすることに。
アンティパストは、隣の人が頼んでいたのをこっそりチラ見して決めた
生ハムとヴィテッロ・トンナート(ツナとマヨネーズをベースにしたソースが子牛の半生肉にかかっている北イタリアの一品)
いやいや、なんで生ハムに惹かれてしまったかと言えば、
脂身がちゃんとついてて、かなりの霜降りの場所の生ハムがお皿からこぼれるほど盛られているのをチラ見してしまったから・・・・。
ワタクシドモの生ハムの脂身についてのこだわりは過去記事、
生ハムの脂身は取るべきか?取らざるべきかっ!?をご覧ください。
パルマの(たしか)18ヶ月熟成の極上生ハム
いや~、うまかった





(←5フィンガー)
生ハムをメニューに載せている店は100万店ほどあれど(←いつもの大袈裟な表現ですので読み飛ばしを・・・

)、美味しい生ハムを美味しく出している店は13店ほどしかありませぬ。(←こちらも無責任な大袈裟表現につき信用しないでください。根拠ありません

)
生ハム自体のモノが良くない。
保存状態が良くない。
切り方が良くない。
生ハム好きなので、大体の店で生ハム頼んでしまいますが、生ハムの味で感動したのは、ここで2軒目(←これは本当)。
良いモノを知り、良いモノを適切な方法で出す店に悪い店は絶対にありませぬ。
だって、これって基本的なことだけど、ちゃんとしている店ってホント少ない・・・・。
まっ、フードビジネスだからね。(←やや不貞腐れた大人気ないコメント)
それはさておき、一番のお薦めは
手打ちパスタ
ワタクシドモは、恐らく自家製ソーセージときのこの入ったタリオリーニを頂きましたが、一口食べて悶絶。





(←5フィンガー)
粉の味といい、風味といい、舌触りといい、歯応えといい、ソースの味といい、そのソースとの絡み具合といい、最後ののど越しというか、食べた後の感覚といい・・・・。最高。
まさに、ピエモンテのタジャリンに近い感じ。
日本では、この手打ちパスタの右に出るパスタは片手に満たないはず・・・・。(断言)
でね、このお店の特徴は旨さもそうなのですが、量がイタリアン。
だから、日本人の通常の胃袋の大きさでは、アンティパスト→パスタ→セコンドの3品は不可能。(かく言うワタクシドモもセコンドちょっこり残してしまいました・・・・ごめんなさい)
あまりの量の多さに文句を言っていたお客さんもいらっしゃるほど・・・・。
(なんでこんなことを言うのかホント分からないけど・・・。この方、色んなモノをちょっとずつ食べたいから、1品がこんなに量が多いんじゃ食べられないじゃないか~!!ってかなりの剣幕でお怒りでした・・・う~ん、ならイタリア料理じゃなくって会席料理に行けばいいのに・・・と密かに隣で思っておりました・・・・

)
これは、イタリアンサイズの料理を出すというシェフのこだわり。
天晴れ





(←5フィンガー)
今までの10年気づかなかったことを嘆くべきか、10年目でやっとめぐり合えた奇跡に喜びを感じるか・・・・、まあいずれにしても、名店発見の喜びを皆さまとシェアしたく・・・・。
う~ん、今まで色々な文句を言ってお怒りになるお客さんを目にしてきたけれど、量が多い!って怒ってるのは初めての経験でした・・・・。ふざけとんのかぁ~っ!と、テーブルをひっくり返したくなるほど少ない量のパスタを目にして(多分パスタ10本くらい)怒りを感じたことはあるけれど、こういう高くてお洒落な店で盛りが少ないって怒ってるお客さんは逆に見たことないかも・・・・。キミタチはダイエット中だったのではないか?ということを思い出してしまった方も、美味しいイタリアンが食べたくなってしまった方も、おつきあい1クリックをお願いしたく・・・(笑)

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